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マスコミ報道というもの
毎年思うことだけれど、シーズンオフはドラフトや選手の移籍などが正式発表前に記事になることがある。これは各社がスクープを競っている限りなくならないだろうし、スクープに価値がある以上、どこかから情報が漏れることもなくならないだろう。
その情報が、多少早くても正確なものであればいいのだけれど、予測、憶測がかなりの割合を占めるようなニュースの場合は、受け手としては困ったことになる。今では誰もが知っている通り、報道に関する捏造や先走りはネットで検索するだけでもゴマンとヒットする。つまり、それだけ偏った報道も多いということだ。そしてさらに困ったことに、正確さに欠ける情報でもそれが活字になれば、それだけで何らかのステイタスを得てしまう現状がまだ残っている、ということだ。 たとえば、マスコミ各社は自分たちの論調に合うような表情をしている被写体が映った写真を使い、話者のコメントも自分たちに都合のいいような(というか、読者を煽れるような、かな)一部分を大見出しに使う。本来公正であるべき報道が、この段階ですでにバイアスのかかったものになっている。そういう偏った情報が、当たり前のように世に出てしまう。本人が全体でどんな話をしていて、使ったコメントがそのなかのどういった部分なのかは受け手に明らかにされることはない。 WBCに関しても、問題の全体像が見えるような報道をしているテレビ局、新聞社、雑誌社は私の知るところでは全くない。ホンダの長野選手の件についても、煽り気味の記事が目に付くだけで、記事の内容としては非常にうすっぺらいものしかない。 それなら、玉石混合ではあるが、まだ一個人として書かれているブログの方がまともだ、と思えることも多い。マスコミとしては、新聞や雑誌は売らなければいけないし、テレビは見てもらえないとスポンサーがつかないし、ということで、ほんの少しの情報でどれだけ視聴率、販売部数が伸ばせるようなインパクトが作り出せるかだけに腐心しているのだろうが、これは本末転倒だ。 私はもうこの10数年、マスコミそのものに対して信頼感を持てなくなっているので「ああまたか」と思うだけだが、まだ「活字信仰」は古い世代には生きていると思うし、ネットに接することが出来ない小さい子供たちにはやはりテレビの影響は大きいと思うので、もうちょっと「報道」に携わっているという使命感を持って欲しいと思うのだけれど、今のマスコミの体質では難しいのかもしれない。 現代では、若い世代でもその上の世代でも、毎日インターネットを使って様々な情報に接している人々は、旧来の「大手」といわれる新聞社、テレビ局が必ずしも正しい報道をしていないということを知っている。ネット時代では、情報は与えられるものではなく自分で探し、色々な立場の情報を見て自分で考えてから、自分のスタンスを決める必要があるが、普通にネットに接している人々は、世代に関係なくそれを当たり前だと考えている。 こうした我々情報の受け手と、相変わらず旧態依然としたやり方で情報を垂れ流すマスコミ側との温度差は開くばかりだ。新聞の購買部数も全体で大きく減っているという話も聞く。おそらくマスコミに入社していく若い世代は問題意識を持っているのだろうが、社の上層部は古いままなんだろう。そして使命感に燃えていた若い世代も、会社で活躍しようと思ったら社の体質に合わせざるを得ず、結局全体としては変わらない。ネットがこれだけ普及した現代、この状態が続けば今あるマスコミは確実に「第3の権力」の座から滑り落ちるだろう(もう落ちているかな)。 なので、私のマスコミ報道に対する基本的なスタンスは「信用してない」というものだ…って、こんなにはっきり言ってしまっては身もフタもないけれど笑、実際信用できないものが多いから仕方がない。情報を得るときは、一つだけのソースではなくいろいろなものを見て、その中で自分が正しいと判断できるものを拾い上げ、自分の中で総合する。その上で、自分で価値判断をする。これは自己責任の世界だから、仮に恥をかいても自分のせいであり、特別に腹も立たない。「オレは未熟だな」「かっこ悪いな」と思うだけだ。 野球の報道に関しては、私は「基本的に誰が何を言おうと気にしない」というスタンスをとっている。それは私が「野球は楽しむモノだ」と思っているのであんまり細かいことは考えたくない、というある意味「思考放棄」(笑)的なところも正直ある。しかし一番の理由は、露出している情報に信憑性を感じられない(と私は確信してしまっている)以上、それを基にしてどうのこうの言っても仕方がない、と思うからなんだよね。 もちろん報道の全てを否定するというわけではない。でも、一つだけを見て判断するほどの信頼感はもうない、と思っているのも事実だ。どんなニュースでも、自分で集められるだけ情報を集め(これはネットにつなげられれば簡単にできる)、自分で確かめて自分で判断する。それでも完全にバイアスをぬぐうことは難しいけれど、そのまま無意識的に受け取るよりは、不正確な情報に翻弄されずにすむ。 ネットが普及した意味はいろいろな意味で大きいね。それからHPだけじゃなくブログが普及したことも大きい。もちろん、良い面と裏返しに悪い面もあるけれど。 とまあえらそうなことをつらつら書いてみたけれど、あくまで素人の意見なので聞き流しちゃってくださいね。このブログにも多い日は1日1000以上のアクセスがある(ありがたいことです)が、もっとすごいアクセス数のブログだってたくさんあるから、「お前だって個人的な意見をブログで垂れ流してるじゃん」なんていわないでね笑。影響力なんて微々たるモノだし、そもそも私は個人的なものであることを十分に自覚しているからね。自分の意見が絶対だなんて全く思ってない。ブログが個人のものである以上いろいろな意見があるわけで、私か言っていることもそのうちの一つにすぎないということだね。まあそんなもんです笑。 でも、だからスポーツはいいんだよね。真剣勝負であればあるほど、嘘がない(というか、まあ、少ない)。野球の試合だって、私は音量を落として(解説が聞こえないようにして、っていうこと笑)見ていることが結構多いけれど、そうすればその試合は「自分の試合」として体感できるからね!私だけの目線による解釈。私だけの配球の読み。これがタマラナイ。私が野球に限らずスポーツが好きなのは、今あるいろいろな娯楽の中では、限りなく(自分にとっての)リアルに近いからだと思っている。 そうやって考えると、「やっぱり早くシーズン始まらないかなあ」という話になっちゃうね笑。試合がないからこんな性に合わないことも書いてしまう。でもWBCも長野選手の件も、ちょっと気になっていてどこかで書こうとは思っていたんで、これでサッパリした。金曜の夜をゆっくり休めます笑。 ジャイアンツ優勝のDVD見て、酒飲んで寝よう。 “人気blogランキング” ↑応援よろしく御願いします! |
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Comment:
2008/11/29 9:05 PM, おGさん wrote:
昔は学校の帰りによく報知新聞(今のスポーツ報知)を買っていました。オフになると「メジャー4番、巨人へ」なんていう見出しがあるとつい買ってしまい、記事を見ると単なる調査中だけだったりしてよくがっかりしていました。でも何となく本当にそのメジャー選手が入ったら良いなと想像(妄想)したりして、それはそれで楽しかった思い出がありました。その後、フォーカス、フライデーが一世を風靡しましたね。あの頃は、取材する方も取材する方だが、それを見たがる求めたがる読者の方も随分批判されましたね。平成の始めあたりまでは、まだ読者側が自己批判する風潮はありましたね。
でも、今やどうでしょうか?何かちょっとした事があると、いわゆる日本中が「バッシング」に走ります。星野バッシングなど今年も色んなバッシングがありました。最近ではヒサノリの「自分の勝ちが消された」発言がプチバッシングされていますね。匿名だからこそできるネット社会でのバッシング風潮は本当に恐ろしいです。
シュウさんの言うとおり、情報を自分で判断する能力は本当に大切ですね。そして他人ではなくて、自分をバッシングすることを忘れてはいけないように思います。ネット社会で育つ若者たちにそれが出来るかどうか、本当に不安でたまりません。
昭和がどんどん遠くになりますね。
2008/11/29 9:38 PM, しん wrote:
ご無沙汰です。長野選手に関しては、ジャイアンツを熱望していて、嬉しく思いますが、過去に江川、元木も指名拒否してました。元木はそれなりだったと思いますが、江川は明らかに損してましたね。ダーティのイメージもそうですが、選手として回り道した分、記録としては物足りない。
オールスターの8連続三振ぐらいですね、すぐに思い出す記録は。
長野選手も時間を無駄にして欲しくはない気持ちのほうが、大きいです。
ただ、彼が何を選択するのか、それが正しいのかどうかは私達が判断することではないので、彼がいずれはジャイアンツのユニホームを着て活躍してくれたらいいなとだけ、思うことにします。
土曜の夜、もう少し飲んでから寝ます。
2008/11/29 10:51 PM, しんたろう wrote:
インターネットを使って各社新聞の記事を見ることはありますが、ドラフト前によくある、誰々の指名確実!!という記事だったり、FA移籍が決まってない選手の人的保障の話なんていうのもありますね。友人で、ヤフーニュースを見れば何でも分かるよ!!なんて言っている人がいますが、正直そんな信じ込んでいいものなのかと思ってしまいます。
シュウさんのおっしゃるようなWBCの報道では、各社とも過熱してるよ(笑)という感じで冷ややかに見ていますし、先走り記事はある意味目安としか思ってません。
オフの話題は基本的に決まってから知ればいいというスタンスで見ていきたいと思います。
2008/12/01 5:27 PM, 琉球 wrote:
昔からマスコミの悪弊はありましたね。江本投手の「ベンチがあほやから」発言や、松永選手の「甲子園は幼稚園の砂場」発言などは、「 」の発言自体がでっち上げで完全な捏造記事でした。それによって両選手の人生は大きく狂わされてしまいましたが、今でも元凶のマスコミは誰も謝罪していません。また、江川投手が投手5冠に輝いた1981年、当時は記者投票だった沢村賞で江川が選ばれなかったという事例もありました。(このため翌年から沢村賞選考委員会ができました)
これらは、公明正大が存在基盤であるはずのマスコミが、自らの存在を否定するかのような行為であり、当時の私はマスコミへの不信感が募りました。そして、その不信感は今も変わらず、(一般紙はともかくも)日本のスポーツマスコミについては、ジャーナリズムは存在しないと思っています。
デイリー、東スポ、夕刊フジといった三流紙や週刊現代などの週刊誌は、端から眉唾ものと分かっているので、読者が真に受けないという意味ではまだましですが、最近は4大スポーツ紙のレベルもどんどん低下しているように見えます。
ネットによる情報流通が拡大する中で、スポーツマスコミの販売部数至上主義による不正報道は読者の信用を失い、読者離れを招き、最後にはマスコミ界から淘汰されていくと思います。
そのためには我々読者が、誤った報道をするマスコミを放置、黙認するのではなく、ネットでマスコミを批判し、自戒を促していかなくてはいけない義務が一人ひとりにあるのだと思います。
以上、今回は大学のマスコミ論の講義みたいになってしまいましたね(笑)。
2008/12/03 11:25 PM, シュウ wrote:
>おGさん「自分をバッシングすることを忘れない」、おっしゃる通りだと思います。冷静に自分を振り返る気持ちを持ち、誰だって(自分も含めて)間違えることはある(つまり自分がバッシングされる側にまわることもある)、という意識をみんなが持つことが出来ればいいんですけれどね。自分の間違いは正直に認めて謝り、他人のミスはあげつらうのではなく丁寧に指摘して指導する。こんなふうに出来ればあたたかい社会になると思いますが…難しいでしょうかねえ。
>しんさん
私も長野選手がジャイアンツを愛してくれる気持ちはうれしいんですが、野球選手としての年齢を考えると、球団に関係なくプロになって欲しい気もします。もちろん「どうしてもこのチームで」という強い気持ちがあればそこを曲げることは出来ないかもしれませんが、彼がプロ野球で活躍する場面を見たいと思うのも正直な気持ちです。彼がどういう判断をするのか見守りたいと思っています。どんな判断をしても、ここまで「ジャイアンツ愛」を見せてくれた選手ですから、応援したいと思っています!
>しんたろうさん
これだけ情報の出し手が増えると、何が本当なのか判断することがとても難しくなってしまいますね。しかし現状はすでにそうなってしまっていますから、あとは自分で正確だと思える判断ができるような知識を、常日頃からストックしておくしかないでしょうね〜。大変ですが、それでも最初から先入観の入った報道を事実として与えられるよりはいいかなと思います。スポーツ新聞の記事は、「半分信じとこうか」くらいな感じで見ていますが、まあそんなもんでしょう笑。
>琉球さん
マスコミは間違ってもホント謝りませんからね。私は正直に訂正してくれたほうが信頼感は増すと思うんですが、プライドが許さないんでしょうか。江川の沢村賞事件、ありましたね!あれはひどかった。私は「大人が、それもマスコミに入るような優秀な大人が、こんなことするのか」って思いましたね。琉球さんが書かれている通り、我々が具体的なアクションを起こさないと、この状況は変わらないかもしれません。実際に購買部数や販売部数に影響が出ているということは、そういう意識の高まりとも思えますが、反面「もうウソばっかのマスコミなんてどうでもいい」という三下り半なのかもしれません。早く本気で気がつかないと、大手マスコミ各社も大変なことになりそうですけどね〜。あまり現実感なさそうですが…。
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